2016年8月26日ロサンゼルス THE WILTERN 会場と2016年8月28日サンフランシスコ The Warfield 会場でのPerfume 6th Tour 2016 「COSMIC EXPLORER」北米ツアー参加してきたよ〜
パートIII!
THE WILTERNに到着
午後5時にTHE WILTERNに到着。もう既に長蛇の列。最後はどこだー、と最後尾を探そうと歩けども歩けども最後尾がみつからない。ブロックを折れてさらに先だ。3〜400メートルを歩き、やっと最後尾に。周りには日本人はおらず、みんなEnglishスピーカー。一人は地元ロサンゼルスに住む日本の美少女アニメオタクで憧れの場所は秋葉原(話は盛ってないよ、ホント!)一人はEDM・エレクトロサウンドが好きで中田ヤスタカの音楽からPerfumeを知ってたという人。一人は中国からアメリカ東海岸の大学に留学で来ていてる人でPerfumeをyoutubeで知り、ライブがあるからとロサンゼルスまで飛んで来たらしい。周りとPerfume話が盛り上がる。楽しいねぇ、この時間。
Perfumeのツアー写真スタッフが並ぶ観客の写真を撮りにきたので、逆襲して写真を取る(笑)ところが待てども待てども開場しない。開演時間になってやっと入場が始まった。今回のツアー初日なので遅れても不思議ではないけど、Perfumeにとってロサンゼルスは鬼門かなぁ。
本来の開演時間になった頃に列が動き始める。入り口のセキュリティも厳しく米国式。やっぱりこのご時世だし。むかしPerfumeがパリで公演したハコが後にたいへんなテロの現場となってしまった。Perfumeのライブだって絶対に安全とは限らない。
あれま3m前にかしゆかが立ちよるわ
さて、色々あって、ロサンゼルスの会場では最もステージに近いオーケストラピットの所、「あれま3m前にかしゆかが立ちよるわ」という驚きの場所で観ることができた。そのエリアの人はかなり限られていて、周りから押されたりすることがなく、安全にかつ心ゆくまで観ることが出来る。もう最高の場所である。
始まる前から歓声がすごい。目の前がステージなので、自分の背中からすごい歓声が押し寄せる感覚。これまでも目の前がステージ、3m先に三人がいる、というのはGAMEツアーの横浜BLITZと、つい最近のPerfumeサミットで経験がある。が、これまではハコも小さいというのがあったのかも知れないが、ここまで背中から歓声が押し寄せるという感覚はなかった。
さて、体制も万全、ライブがスタート。悲鳴ともいえるような歓声が会場全体にあふれる。ところが、よくみるとステージのバックにあるLEDパネルが上と下とでずれている。出てくる時は、音が一瞬止まったりなどと、あ〜またMIKIKO先生泣いちゃうかも、と思うようなトラブル。日本ではこんなことはないのだが、やっぱりロサンゼルスは鬼門なのかな。しかし3人が出てきた瞬間から会場は悲鳴としか表現できない歓声である。いやーすごい熱量。日本以上の盛り上がり方だ。
ライブが始まれば三人のパフォーマンスは日本も米国もない。常に最高のパフォーマンスである。相変わらずの土壇場に強い人たちだということを改めて感じる。三人が20歳前後の頃、サマソニのPerfumeのライブ会場に人が入りすぎて事故寸前の状態になったことがある(いうまでもなく全部サマソニ側が悪い)、その中の観客の一人としていたのだが、みごとに三人は会場を仕切った。この人たちはピンチになればなるほど覚醒するタイプ。おそろしい人たちである。
今日この時間は人生のなかで一度しかない特別なもの。その大切な時間を共有するということに意義があるということをよくあ〜ちゃんはいうのだが、まさにその通りである。本当にPerfumeのライブはどれひとつとして同じライブはない。だからこそこの場に立ち会わなければ意味がないのだ、と思うのであった。なんといっても最新のPerfumeが最高のPerfumeなのである。
この場に立ち会える幸せ、そして全身が多幸感にみたされていくのがわかる。わたくし完全にPerfume Addictionなのである(知ってる)。
ふと気がつくと、どうみてもPerfumeファンではなさそうなオジサンが目の前にいた。メモを取り、写真を何枚か撮って、そして半分ぐらいライブを聴いた時点で去っていった。あれはもしかすると地元新聞社・雑誌社の音楽担当の記者なのではないだろうか。
米国も日本もライブのスタイルは同じである。なので、ライブの楽しい時間を過ごしていると同時に、終わりまでの時間も同時に逆算出来てしまう。この瞬間が永遠に続けばいいのに、と思っても時間は無情にも進むのである。とはいえ、この後のサンフランシスコもいくのだが。
I want to be here right now!!
米国と日本の観客の違いは、むこうの観客は歌うし、声をあげることである。 Spending all my time なんかデカイ声で合唱するし、ジェニーはご機嫌ななめの声出しなんかは日本のライブハウスサイズの会場でやっていた頃の熱気がロサンゼルスで再現されていて、めっちゃ感動する。とにかく舞台と会場を一体化したいという欲望がある。考えてみれば、それもそうだよなと思う。音楽を聴くだけならばいくらでも聴く機械と機会がある。観るということであれば、必ずしも会場にいくのが一番ということもない。DVDやBlu-rayで好きな時間にホームシアターで最高の映像でみることが出来るのである。
そう考えてみると、米国ではイベント経験を共有するために会場に来ているのだろうということがなんとなく見えてくる。まあ自分だってそうだ、その場にい合わせたいが故に、ここロサンゼルスまで来ているのだから。ただ会場で自ら時間と共感を積極的に共有する方向に進むのが米国流であり、そこが薄いのが日本流であるとはいえるだろう。Perfumeのライブでは名物P.T.A.で強制的に観客を引きずり込むわけだが、考えてみたらこのライブ構成もよく出来ているなぁ〜というか長年のいきついたのがP.T.A.なのであろう。このフォーマットのまま米国に来て通用しているというのがイベント共有が重要である/あったということの証左なのではないかと愚考する次第である。
さて、終わりに近づき、そういえばドローンが飛んでいないということに気づく。既に紅白で試しているわけだし、ちょうど会場サイズ的にはいいはずなんだけどな、と思いつつちょっと不思議な感じがしていた。後から知ることになるのだが事前の調査不足などありロサンゼルス公演では飛ばせなかったらしい。
米国ライブでのファン恒例のアレ
米国ライブ恒例の地元ファンクラブの有志がみんなで歌うのに立ち会えた。日本からやってきたPerfumeファンとして感動を覚える。本当にみんなPerfumeのファンなんだね。すばらしい。
ライブが終わる。並んでいた時に知り合いになった地元のPerfumeファンやLAXからの移動バスで知り合いになった日本人ファンと台湾人ファンに挨拶をして会場を後にする。なんというこの充実感。ホテルまでの帰り道、小さな地元のコリアン料理店に入り晩御飯を食べる。うまし。酒も飲まずとっとと帰って寝た。明日はロサンゼルスからサンフランシスコへ移動である。