Raspberry Piのクロックとパフォーマンスについて計測してみた

投稿者: | 2013年7月12日

Raspberry Piはクロックを変更することができる。

やってみた。

raspi-configコマンドからクロックを変更する。
変更できるプリセットは以下の通り。

Chose overclock preset

  • None, 700MHz ARM, 250MHz core, 400MHz SDRAM, 0 overvolt
  • Modest, 800MHz ARM, 250MHz core, 400MHz SDRAM, 0 overvolt
  • Medium, 900MHz ARM, 250MHz core, 450MHz SDRAM, 2 overvolt
  • High, 950MHz ARM, 250MHz core, 450MHz SDRAM, 6 overvolt
  • Turbo, 1000MHz ARM, 500MHz core, 600MHz SDRAM, 6 overvolt
  • でも、これで実際どれくらい早くなるか誰も書いていないようなので実験してみた。使ったのは http://h2np.net/pi から入手できる円周率300万桁を計算してパフォーマンスをみてみるベンチマークプログラムである。ちなみに自分で公開しているものである。

    結果は以下の通り。real, user, sysの単位は秒である。前者は秒で丸めている。

  • preset,real,user,sys
  • 700MHz,78,76,1.4
  • 800Mhz,71,68,1.4
  • 900MHz,64,62,0.99
  • 950MHz,61,59,1.6
  • 1000MHz,50,49,1.1
  • Rを使ってグラフを書いてみた。

    ファイル:i.csv

    clock,real
    700,78
    800,71
    900,64
    950,61
    1000,50

    Rのコード
    t < - read.csv("i.csv",header=T) plot(t) sp <- smooth.spline(t) x <- seq(700, 1000, length=100) p <- predict(sp, x) lines(p)

    クロックと実行時間の関係

    クロックと実行時間の関係

    結論としてはクロック速度に応じて950MHzまではすなおにパフォーマンスが上がっていて、1000MHz(1GHz)のターボモードになると、さらに加速する。
    他のブログを読んでいるとターボモード(1000MHz)のときにファイルがクラッシュするというようなことが書いてあるが、950MHzまでとは違いターボモードの時はコアクロックもメモリのクロックもあげているので何かうまくいかないのかも知れない。注意が必要である。

    というわけで、とりあえずやってみた。